造成工事には知っておくべきポイントがあり事前にしっかりその点を押さえておくことが大切です。こちらでは、そんな造成工事の豆知識をご紹介します。ご不明な点などがありましたら、お気軽に旭建工までお問い合わせください。
造成工事のポイントとは?
造成工事のポイントを、項目ごとに確認していきましょう。
地盤について
- 埋め立て地の場合には、以前はどんな土地であったのかをしっかり調べることが大切です。それによってどんな工事が必要かを判断できます。
切り土・盛り土について
- 傾斜地を切り崩して宅地にする場合には、切り土(切り取った部分)と盛り土の両方で地盤が造られます。この場合、切り土部分のほうが地盤は固いといえますが、きちんとした工事がされていれば、盛り土部分も問題はありません。
- 住宅を建築する際には、表層改良(※1)および柱状改良(※2)という地盤改良工事を行い、地盤の強度を確保します。そのため、盛り土には建設発生土を使用しても問題はありません。
- 宅地を購入した際には、建築の調査を兼ね、早目にサウディング調査(土壌調査)を行う必要があります。
※1 軟弱地盤の層が地表から2メートル以内の場合に軟弱地盤層の強度を上げ、 下部の良好地盤層と一体化させて支持地盤を造る工法
※2 軟弱地盤が2メートル以上8メートル以下の場合に用いる方法で、土の中にコンクリートの柱を造る方法
擁壁(ようへき)・水抜き穴について
- CB(コンクリートブロック)は、基本的に5段以上積み上げることはありません。
- 擁壁には、雨水などの水が敷地内にこもらないようにするため、3m2あたりに1ヶ所の割合で、水抜きパイプを設置することが必要です。
- 外周の擁壁には、延長15m毎に1ヶ所の割合でヒビ割れ防止対策が必要です。
- 擁壁の上にフェンスを建てるために穴をあけると、それが原因でコンクリートにヒビ割れを招く可能性が高くなります。
- 擁壁の鉄筋は、主鉄筋(引張に抵抗する鉄筋)と配力鉄筋(主鉄筋に対して均等に応力を伝達するために主鉄筋に直交させて配置する鉄筋)とに分類され、主鉄筋には太い鉄筋を用います。
- 工事後に、コンクリートに有害クラックが発生した場合の対処を確認します。
- 擁壁を造る際には、天端にCB(コンクリートブロック)を1段積み、フェンスの柱基礎と兼用が望まれます。擁壁にボイド(コンクリートを流し込んで円柱形の基礎を造るために用いられるもの)を埋め込むと、クラックを発生させる原因になります。
用水路について
- 道路側に設けられたL字溝・U字溝が、凹凸なく、きれいに目地が整っていれば、しっかりした工事が行われていると判断できます。
- 用水路に水が入る時期は、造成工事は不向です。
- 土地購入の際には、用水路の満水時の水位を確認したほうがいいでしょう。擁壁工事のコンクリートにクラックが発生する要因につながります。